そうです。7月17日にマイナビBLITZ赤坂で行われた「THE THIRD(仮) 2nd ライブ」でTHE THIRD(仮)を終えてRAISE A SUILENとして始動しますって言って、DJの紡木吏佐ちゃんが登場しました。リアルバンドでDJって初めてだったので、紡木吏佐ちゃんはすごく緊張していたんですけど、そのときも会場はすごく温かく受け入れてくれて、歓声もすごかったですし彼女の笑顔も絶えなかったので、すごくRAISE A SUILENのスタートとしていいライブができたなっていう記憶が残ってますね。
―RAISE A SUILENとしての活動をどのように考えていましたか?
RAISE A SUILENって名前をいただけてまず嬉しかったんですけど、バンドリ!のリアルバンドとしての一員に私たちもなれるだろうかっていう不安はどこかでありましたね。
いろんなお声をいただいていたのは私たち自身も感じていたので、そういった中でRAISE A SUILENらしさってどんなところにあるだろうって改めてメンバーとかプロデューサーとかスタッフさんとお話したときに、やっぱりデビュー曲である「R·I·O·T」、暴動という意味に込められたような、暴れたり、ヘドバンしたり、私たちらしく曝け出した全力でのライブをしていこうってなりました。
―そうして臨んだのが両国国技館の『BanG Dream! 6th☆LIVE RAISE A SUILEN「Brave New World」』ですね。
1日目が私たちRASで2日目がポピパ(Poppin’Party)さんで、ポピパさんはすぐチケットが捌けて、RAISE A SUILENだけ残っていたんですね。当時はRASに対しての厳しいお言葉もあったんですけど、私たちはライブから始まったバンドだから、ライブに来てもらって私たちの音をとりあえず聞いてもらおうっていう精神はすごくありましたね。なので、ライブに来てもらおう、見てもらおう、体感してもらおう、私たちはライブバンドなんだ!っていう気持ちで、当時のインタビューやSNSでもとりあえずライブに来てくださいってすごく発信しました。
そのライブでも最初はAfterglowさん、パスパレさんの楽曲をやって、ゲストのみっく(弦巻こころ役 伊藤美来)さんとハロハピさんのセクションをやって、そのあとにガラッと変えて「ここからがRAISE A SUILENのパートだよ、ついてきな!」みたいな演出させていただいたんですね。ガルパの中でのハッピー感を3バンドのセクションの中ではしっかり出してやらせてもらった後で、自分たちのセクションではさっきもお話した『暴動』感を出して、自分たちの色を出してカッコよく全力で頑張ろうっていう風にスイッチを切り替えてやらせていただいきました。そういった意味では、RAISE A SUILENらしさが出せたまず一歩目のライブだったので、緊張もあったんですけどすごく挑んでいったライブでした。
―RAISE A SUILENらしさとおっしゃっていましたが、THE THIRD(仮)からRAISE A SUILENになるにあたって大きく変わったことはありますか?
キャラクターをいただいた際に、私たちはキャラと共に生きて、キャラと共にステージに立つんだと意識した中で変わっていきました。RAISE A SUILENは自分たちで作ったバンドではなくバンドリ!というコンテンツがあって、そこに集まって結成されたバンドなんですけど、この5人でその枠を超えた絆を作っていこうってなったときに、RAISE A SUILENらしさってなんだろうねって改めて話してみんなの見る視点を一つにまとめました。
特に先日7月15日から19日までさせていただいたRASの舞台「We are RAISE A SUILEN〜BanG Dream! The Stage〜」は、一番彼女と向き合えた時間で、あとRASの5人とも向き合えた時間で、よりRAISE A SUILENが愛しくなりましたね。
『RASのライブって1曲も休む曲がないんですよ(笑)』
―それではアルバム収録曲について1曲ずつお聞かせいただけますでしょうか。
【1. Invincible Fighter】
RAISE A SUILENにとって3枚目のシングルで、「カードファイト!! ヴァンガード 続・高校生編」のオープニングに起用していただいた楽曲です。疾走感のある、当時のRAISE A SUILENの中ではあまりなかったテイストの楽曲でした。ライブではタオルを回しますし、ライブの最初に歌うことが多い楽曲でして、「無敵の戦士」というタイトルのとおり、かっこいい強さを秘めた楽曲になっています。
「DRIVE US CRAZY」のカップリング曲として4枚目のシングルに収録されてます。最初にいただいたときはピコピコサウンドがすごく耳に残って面白いなと思ったんですよ。メンバーの中では動物園みたいな曲だねって言っていて、本当に本能のままに歌う瞬間の感情を全員でそのままぶつけていく!みたいな感じの1曲なので、これもライブではマストでぶちあがる楽曲となっております。
―さっきからライブで休む曲が1曲もないですね(笑)
そうなんです!RASのライブって1曲も休む曲がないんですよ(笑)
「HELL! or HELL?」に関してはみんなライブではゼーゼーしてます。そのぐらい勢いと疾走感とワチャワチャ感がある、すっごく面白くて楽しい楽曲です。
4枚目のシングルの表題曲で、昨年の7月に行われた『Heaven and Earth』のために書き下ろされた1曲なんですよ。私この曲が本当に大好きでして、この楽曲も5弦と7弦を使用しているので重厚感があり、なおかつ爆発力があって、地球1個爆発しちゃうんじゃないかくらいのパワーがあるかっこいいサウンドで、「一度きりなら 後悔せず生き抜け!」っていう歌詞があるんですけど、本当にそこに込めているような気持ちで毎回歌わせてもらってます。「バンドリーマーのみんな!今!今を大事に!今共に生きてることを同じ空間にいれることが幸せだし、今を感じて生きてほしい!」って思いながら歌ってます。
【9. !NVADE SHOW!】
新曲となっておりまして、こちらも5弦ベースと7弦ギターを使用しています。
「HELL! or HELL?」以上に重厚感があって、「HELL! or HELL?」が動物園ならこちらはおもちゃ箱をひっくり返したような楽曲になっています。歌詞は「襲来」とか「頭から爪の先まで味わえ!」とかすごく攻撃的だったりするんですけど、とてもユニークなサウンドと歌詞になってます。これもライブでマストの映え曲となること間違いなしですね。個性的だけどすごくRASらしくって、なおかつ暴れられるし楽しめるっていうサウンドになってます。ホントにおもちゃ箱っていうかジェットコースターに乗って走り抜けているような感じですね。
舞台「We are RAISE A SUILEN ~BanG Dream! The Stage~」のために書き下ろされた楽曲となっておりまして、RAISE A SUILENが新たに一つのバンドとしてまたここからスタートしていくんだっていう、「R・I・O・T」の次に目指す場所が描かれているようなエモエモエモな曲になっています。なんといっても歌詞の中に「We are RAISE A SUILEN」っていう言葉が入ってまして、はっきりと私たちはRAISE A SUILENだと言うのが初めてなので、イントロを聴くと感情がギュウってなって涙が出そうになるくらい、すごく好きな楽曲ですね。舞台を見ていただいたらこの曲の生まれた意味、生まれた背景がすべて描かれていますので、ぜひ舞台を見て二重に楽しんでいただきたいなと思います。
RAISE A SUILENの結成していく背景だったり、メンバーそれぞれが抱えているもの、みんなバラバラのピースがひとつになる瞬間だったり、ひとつになってここからスタートしていくんだっていう楽曲なので、ぜひ舞台を見ていただけたらなと、そしてライブでも一緒に「We are RAISE A SUILEN」って言ってほしいですね。
―ちょっと脱線しますが、舞台を経験してみて改めて感じたことなどありますか?
改めてこの5人でRASなんだなっていうのはホントにすごく思いました。チュチュってこれまでは「私の楽曲で」とか「私の」って言っていたんですけど、チュチュが舞台の一番最後に「RASはこの5人でRASだから」って言ってくれるんですよ。もう本当に私もそう思って、ボーカルが私じゃなかったら、ギターがロックじゃなかったら、ドラムがマスキングじゃなかったら、キーボードがパレオじゃなかったら、全然違うバンドになってたし全然違うサウンドになってたんですけど、この5人が集まったからチュチュがRAISE A SUILENの曲として今の楽曲を作ってくれて、今のRAISE A SUILENがあるんだなってすごく思えたので、本当に5人の出会いに感謝ですし、RAISE A SUILENとして生きれることはすごく幸せだなって舞台を通して改めて実感しましたね。
【11. EXPOSE ‘Burn out!!!’】
2nd Singleのカップリングです。日本武道館ライブのときにライブ映像をケータイのカメラで撮ってSNSに載せていいよってやらせていただいた最初の楽曲でもありますね。RAISE A SUILENといえばこの曲といえるくらいすごくぶちあがりますし、必ずライブのいいポジションにあるというか、ライブでは派手に演奏・演出をさせていただいてます。私たちにとっても「行くよ、ここからだよ!」っていうポジションの楽曲ですね。めっちゃ楽しいですし大好きな1曲です。
【12. R・I・O・T】
これは一番最初にRAISE A SUILENとして作っていただいた楽曲で、本当に今でもこの楽曲を歌う時は緊張するんですけど、そのくらいとてもRAISE A SUILENにとっては欠かせない楽曲ですね。RAISE A SUILENの目指すべき道、そして目標すべてがここに記されていて、今でも私たちの心の中には必ず「R・I・O・T」のストーリーがあってこそのライブ、そして他の楽曲たちと思っていますので、とてもとても大事な1曲です。
RAISE A SUILENとしてこの12曲を並べてみても、いろんなジャンルいろんなサウンドが詰め込まれたなって思うんですけど、これはメンバーひとりひとりのポテンシャルの高さだったりとか、スタッフさんの遊び心だったりとか、次はRAISE A SUILENにこんな曲をやらせてみたい、挑戦させてみたいっていう愛だったりとかがあって、RAISE A SUILENとして幅広くいろんなサウンドが出来るようになっていったのかなって思うので、かかわってくださる皆様に本当に感謝ですね。
あとはもっともっとRAISE A SUILENは進化して行けるんじゃないかって思うので、今後のRASのサウンドも楽しみにしていてもらいたいなって思ってます。「ERA」、時代というアルバムに過去から現在までの形が残せたので、ここから未来へとつなげて、この先もみんなと一緒に作っていけたらなと思っているので是非是非聴いていただきたいです!
―Blu-ray生産限定盤に「Heaven and Earth」のライブが収録されています。こちらの感想と見どころを教えていただけますか?
RAISE A SUILENとして初の2DAYS公演だったんですよ。今まで1DAYで全部出しきってたのを2日間全力でやりきったライブで、私たちの中でもすごく達成感のある貴重な2日間だったんですね。それが2日とも収録されていて、DAY1、DAY2でゲストさんも違います。私たちRAISE A SUILENには欠かせない第6のメンバーと言っても過言ではない大塚紗英ちゃんもスペシャルゲストとして登場して、アニメ「2nd Season」で披露した「ナカナ イナ カナイ」のフルコーラスver.を演奏してるとてもレアなライブになってます。あとはRAISE A SUILENの原型となる私がソロで歌わせていただいている「Are you ready to FIGHT」を披露しているんですね。元々私と紗英と夏芽との3ピースでやっていたのを木谷(高明)さんが見てくださってそこから第3のリアルバンドを作るとなってくださった経緯もあるので、その3ピースを披露させていただいたのも見どころのひとつかなと思います。
22日にRAISE A SUILENで、23日に前島さん(Pastel*Palettes丸山彩役 前島亜美)のバックバンドとして出演させていただきます。RAISE A SUILENにとってワンマンライブを野外でやるのは初めてです。去年のRoseliaさんのライブを現地で見させていただいて、野外で真夏にやるライブの大変さっていうものは見てるだけでもすごく感じたので、RAISE A SUILENにとってもここは乗り越える一つの壁なのかなと思ってます。あとはアルバムをリリースした後でのライブとなるので、全力でRAISE A SUILENを楽しんでいただけるような、そしてバンドリ!サウンドの魅力を感じてもらえるようなライブにしていきたいなと思っております。楽曲がとても激しいものばかりなので私たちも夏の暑さとバンドリーマーのみんなの熱量に負けないようにしっかりとリハーサルをしているので全力で挑みたいと思っています。
RAISE A SUILENの楽曲と、他のバンドの楽曲って全然テイストが違うので、そういう意味ではすごく鍛えられるといいますか勉強になる部分はあります。バックバンドとして専念する際はそのときどきのボーカルさんをしっかりと立てられるように頑張ろうといつも徹しているので、今回の前島さんの楽曲もしっかりと私たちがサポートできるように、しっかり徹していきたいと思います。
―今後の目標や意気込みなど教えてください。
私たちのデビュー曲の「R・I・O・T」の歌詞の中にも書かれておりますが、私たちは私たちのサウンドで世界へと憑依するっていう目標がありますので、まだまだバンドリ!を知らない方、RAISE A SUILENを知らない方にも曲を届けていけるようにどんどん活動して届けていきたいなと思っていますし、やっぱり世界へと憑依するって言葉があるので、まずは日本全国各地ツアーで回ったりして、まず日本から憑依して、それから各世界に行ってバンドリーマーを増やしていきたいなと思うので、いつかワールドツアーができて、世界の舞台に立てるように私たちは頑張っていきたいなって思います。
―最後に読者にひとことお願いします。
改めましてRAISE A SUILEN Ba.&Vo. レイヤ役のRaychellです。読んでいただきありがとうございます。RAISE A SUILENとして待望の1st Albumをリリースすることができました。本当にたくさんの方の愛のおかげでここまでくることができました。これから先もっともっと私たちは進化し、成長し続けていきますので、ぜひこのアルバムを聴いて、そしてこれから先もともに一緒に歩んでいただけたらなと思います。これからもバンドリ!、そしてRAISE A SUILENの応援をよろしくお願いします。そしてライブでは一緒に暴れましょう!!