RAISE A SUILENの5th Single『Sacred world』が10月21日(水)にリリースされた。
アニメ「アサルトリリィBOUQUET」のオープニングテーマでもある本作、RAISE A SUILEN DJ チュチュ役であり、「アサルトリリィBOUQUET」にも安藤鶴紗役として出演している紡木吏佐さんにお話しを伺った。


【新しさのなかにRASらしさがあるというのが第一印象でした。】

―RAISE A SUILEN 5th Single 『Sacred world』発売おめでとうございます。
まずは簡単に収録曲のご紹介をお願いできますでしょうか。

『Sacred world』は仮歌の音源をいただいたときがちょうどRASの現場だったのでメンバーで聴いたんですけど、衝撃でしたね、全員。
今までのRASとはちょっと違った感じの、ヘビー寄りというより爽快感があって走り抜けている感じで、それこそ本当にアニメのオープニングのような雰囲気を感じました。
でもその中にRASっぽいテンポ感の音があったり、新しさのなかにRASらしさがあるというのが第一印象でした。
『REIGNING』、『R•I•O•T』の『~The Stage ver.~』は舞台で演奏した音源がそのまま入っているので、ちょっと怖くてドキドキしちゃうんですけど、私たちは音楽でずっと活動されていた方が多いバンドですので、だからこそできたことなんだろうなっていうのはしみじみ思っております。

 

―初めて聴いたときに今までのRASとは違うという感想を持ったとのことですが、「アサルトリリィBOUQUET」のオープニングになると聞いていたんですか?

オープニングのために書き下ろされたと聞いていたので、その前提で聴いてすごくしっくりきたといいますか、「アサルトリリィ」の世界の中にRASっぽさを散りばめていただいていてとても嬉しかったです。

 

―他の作品のオープニングということで、RASの新たな一面を見せられたCDになっているかと思いますが、収録する際に意識したり難しかったことはありますか?

歌でいうと、ラップが今までで一番難しかったです。今まではチュチュっぽさにすごく助けられていたところがあって、彼女が言いそうな台詞のラップが多かったので歌うというよりも台詞を喋って煽るみたいなラップの仕方をしていました。ずっと声優を目指してやってきていたので、喋るベクトルに振り分けられると難しくても自分の中で馴染みやすくって。それが今回は歌っぽいと言いますか、今までと全然違っていて難しかったです。
私が特に好きなのはBメロで、Raychellさんのメロディにぶつかるように私たちのコーラスが入ってくるんですけど、リズムが全然違うんですよ。Raychellさんがメインで歌っている音とは全然違ったテンポを刻みながらすごく邪魔しに行くんですよ、そこが。なので、いつも「Raychellさんゴメンナサイ」って思いながら歌っているんですけど、Raychellさんにしてもいつも私たちが入ってくると「ヤバい、来た。つられないようにしなきゃ」って思っているらしくて、そこのアンバランスに見えかけて、でもひとつとして聴いたときにすごく形になっているサウンドっていうのがすごい面白いなって個人的に思いますね。

 

―雰囲気が違ってもRASらしさはしっかりと出ていますね。
ちなみにラップを録るときって、コーラスとかとは分けて収録しているんですか?

そうですね、順番はその日のコンディションで決めているんですが、分けて収録しています。
声が枯れないように先にラップを録ってからコーラス部分を録るとか、逆に先にコーラスを歌って喉を開きつつボルテージを上げていって最後にラップをバーンって録るみたいなかたちで、いずれにしても一日の間で録ってます。

 

―聴いた印象としてはしっかりチュチュのラップだったと思います。

ありがとうございます。とっても嬉しいです。

 

―『Sacred world』は「アサルトリリィBOUQUET」のオープニングテーマですが、紡木さんも安藤鶴紗役として出演されています。自分が出演するアニメのOPを別の作品のキャストとして歌うと聞いてどう思いましたか?

いや、怖いですよ。「そんなことある!?」っていう。
RAISE A SUILENは「バンドリ!」というプロジェクトのバンドで、「アサルトリリィ」は全然違うプロジェクトで、この壁を「どっこいしょー!」って超える時点ですごいと思うんですけど、さらに自分が声優として関わっている作品に別の声を担当しているキャラクターのバンドがオープニングを歌うっていう経験は「なんて贅沢な人生なんだ」って本当に頭が上がらない所存でもあり、何か変な感じです、本当に。

オープニングでめっちゃノリノリで煽って歌っているのに本編になったら急に「やかましい」とか「うるさい」とか全然違うキャラが喋っているのをみると、すごい贅沢だな、ありがたいなって思います。

 

―エンディングも一柳隊の『Edeli Lilie」なので、最初から最後までずっと紡木さんの声ですね。

嬉しいです、本当に。それがただの紡木吏佐じゃなくてそれぞれが違うキャラクターを名乗って歌わせていただけるっていうのがすごい嬉しい。っていうか不思議な気持ちです、いまだに。

 

―ちなみに「アサルトリリィBOUQUET」の出演者として見たときに『Sacred world」』に異なる思いを抱いたりしますか?

RAISE A SUILENとしての私は今まで培ってきた5人に本当に信頼を置いていて、5人がスタッフさんと、作家さんたちと作りあげた曲にもちろん誇りを持っています。
アサルトリリィのキャストとしては、オープニングという作品の顔になる曲なので、キャストのみんなに受け入れてもらえるかなっていう心配な紡木がいたんですけど、発表会のときにPVが流れてオープニングの『Sacred world』を初めて聴いてもらえる場面があったんですけど、みんなにすごく喜んでもらえたっていうか、「かっこいい!」とか「アサルトリリィっぽい!」とか「CD絶対買うね」とか言ってもらえたりして、すごく幸せでした。
ほっとした紡木とRASのみんなに「やったぜ!」って言いたい紡木とどちらもハッピーな感じでございます。

 

TVアニメ「アサルトリリィBOUQUET(ブーケ)」オープニング映像



 

―先日の「BanG Dream! 8th☆LIVE 夏の野外3DAYS DAY2:THE DEPTHS」でも披露されてましたが、ライブで演奏した感想、バンドリーマーの皆さんの反応はいかがでしたか

ライブではいっぱい緊張するポイントはあるんですけど、『Sacred world』はド頭から「グッ」となります。初披露なのでどうしても緊張する部分はあって、「ちゃんと歌えるかな」ってすごいドキドキはしていたんですけど、実際に演奏してすごく楽しかったです。
ライブが難しいご時世でもあるので、やっとみんなの前で披露できるっていう喜びや高揚感はいつも以上にありつつ、、嬉しさに浸りながらドヤ顔で歌っていました。

 

―内心緊張はしているけれど、楽しいが勝ってる感じですかね。

そうですね!「緊張!だけれども、楽しい!楽しい!楽しい!あっでも次ヤバい!次私だ!次私だ!」で歌い始めたら楽しいって感じです。はじまる直前が一番、緊張を感じていて、歌い始めたら楽しいです。

 

―本番に強いタイプなんですね。

本番は楽しいってなります。舞台袖にいるときはほんとにヤバくて、無言でずっと悟りを開いてます。一人になると悟りを開いちゃうので、基本メンバーの誰かの腕とか触ってます。人のぬくもりを感じて、頑張ろうって。

 

【これはホント人生でも記念になる一枚だなってすごく思いますし、とっても嬉しいですね】

―カップリングには『REIGNING』と『R・I・O・T』の『~The Stage ver.~』が、Blu-ray付生産限定盤には「We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~」千秋楽公演が収録されています。チュチュとして舞台を演じてみた感想はいかがでしたか。

RASが舞台をするなんて誰が考えたのでしょう。
事務所と共有されてるスケジュールを「何月何日はこういうお仕事か、頑張って生きていけるなー。」とかパッパッパーッて見ていたら「RAS舞台」って一週間真っ赤になっていて。「ん゛っ!」ってなってマネージャーさんに「なんですかこれ!?」って聞いたら「そうそう、RAS舞台するんだよー」ってそこで初めて知りました。
まさか舞台をやるなんで微塵も思っておらず、舞台の「ぶ」の字も出ていなかったので「はいー?」というところから始まり、徐々に稽古期間に近づいて実際に稽古がはじまってきてやっと「あー、やるんだ」っていう実感が生まれてきました。
ライブでチュチュとしてパフォーマンスしたり、アニメでチュチュを演じさせていただいたりはしていたんですけど、生身の紡木吏佐がこの姿でチュチュになれるっていうのはなかなかできないことなので、実際に彼女として彼女が生きた人生をなぞれるのは本当にありがたいことだし貴重な経験だなって思って、ずっと楽しかったです。
服装とかセットとか全部緻密に作ってくださっているがゆえに、演じているときは私がチュチュだって錯覚していましたし、そこにレイヤがいて、ロック、マスキング、パレオってみんながいるから自ずと入り込めました。

 

―RaychellさんもキャラクターやRASの5人と深く向き合えたとおっしゃっていました。
舞台を通してチュチュについて改めて感じたことはありましたか。

今回の舞台は彼女のポリシーや考え方にフィーチャーした部分がすごく多くて、メンバーとの出会いのシーンや出会ったあと、アニメの過程を乗り越えた上で5人がまた本当に心からギュってなれるような描写がすごくありました。舞台を長い時間やらせていただいてそういったところを表現できて、実際に演じることで私自身もすごく彼女について知れて、すごくいい機会だったなあって思いましたね。

 

【冒頭5分特別公開!】舞台「We are RAISE A SUILEN~BanG Dream! The Stage~」



 

―そんな舞台の映像がBlu-ray付生産限定盤には収録されています。

なんということでしょう!えっ、これおいくらなんですか?6,300円…。
舞台がまるまる一本入っていて、そして新曲も丸々入っていて、舞台バージョンも2曲入っていてインストも入っているっていう…。

 

―舞台の特典映像も入ってます。

そうだ、カメラさんがメイキングに入っていました。そんな美味しい、どこを食べても美味しいBlu-rayさんがなんと、諭吉だすとおつりが返ってくるんですよ。
びっくりしますよ本当に。

 

―そして通常盤CDジャケットの裏側はアサルトリリィの特別描き下ろしイラストになっています。

そうだ!これもビックリして!いつもBlu-ray付生産限定盤と通常盤の2パターン出していただいて、表紙も若干違うっていうファン心をくすぐる感じなんですけども、通常盤CDジャケットの裏側にはアサルトリリィのみんなが写っていて、私はどっちを表にしたらいいんでしょう。
これはホント人生でも記念になる一枚だなってすごく思いますし、とっても嬉しいですね。

 

―それでは最後に読んでくださっている皆さんに一言お願いします。

どうも、紡木吏佐でございます。
『Sacred world』はRAISE A SUILENのことをずっと応援してくださって知ってくださった方と、今回は「バンドリ!」という枠を超えましたがゆえに「アサルトリリィBOUQUET」を見てくれて気になったって方と、いつも以上にたくさんの方に触れていただける曲なのかなと思いまして、ぜひこの機会にRAISE A SUILENのこともたくさん知っていただければなと思います。
なんと今ならBlu-ray付生産限定盤で私たちRASの出会いから結成秘話から何から全部これ1枚で分かっちゃうよっていうスペシャルパックになっています。曲ももちろん、舞台ももちろん、裏側にアサルトリリィの描き下ろしイラストが入っている通常盤もございますので、ぜひぜひゲットして愛でていただければなと思います。よろしくお願いいたします。

 

―ありがとうございました。

 

RAISE A SUILEN 5th Single『Sacred world』


CD詳細: https://bang-dream.com/discographies/1959

ブシロードEC SHOP:https://bushiroad-ecshop.com/item/view/BRMM-10294

配信URL:https://lnk.to/sacredworldpp

 

【試聴動画】RAISE A SUILEN 5th Single「Sacred world」(10/21発売!!)